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「ブログを初めるなら、何か写真もあった方が」
と思って写真を撮り始めた時は、携帯電話のカメラでした。

その後、長らく携帯の写真で十分に満足していたのですが、そのうち物足りなく感じるようになりまして、中古のコンパクト・デジタル・カメラに手を出しました。

最初はそれなりにコンパクト・デジカメの画像に満足していたのですが、「もうちょっと良くならないかな」と、最新のコンパクトデジカメを購入しましたが、最初の一枚を撮ってすぐに、全然自分の思った通りの画にならないことに気付きました。

それでも、写真の基本的な知識が全然無かったので「一体、何が違うのか。どうして満足できないのか」がまったく分りませんでした。

そんなある日、カメラを趣味にしている知り合い(後輩)のサイトに、背景と手前が綺麗にボケていて、被写体だけにピタリとピントが合った一枚の写真が載っていたのです。何気ない日常を映した写真でしたが、それを見た瞬間に、

「あ、これだ。僕はこういう写真が撮りたいんだ。」

と気付きました。すぐにその知り合いに電話をし「どうしたら、ああいう写真になるの?このコンパクトデジカメじゃだめなの?」と質問をしたところ 彼は、

「川村さんの撮りたい写真は、そのカメラでは撮れないんです。勿論、携帯でも無理です。
ああいう写真は、一眼でなくちゃ、撮れないんです。」と言い、

「では、ご説明しますので、一度会いましょう」
ということになりました。

その席で、
「カメラには『被写界深度』というのがあります」
「『f値』って分りますか?」
「明るいレンズほどボケます」
「レンズには『画角』というのがありまして」

などと、今思えば、とても易しく説明してくれたと思うのですが、まるでチンプンカンプンな専門用語が続出し、閉口してしまいました。ですが、同時に内心ワクワクもしました。それらを知れば、彼のような写真が撮れるんだな、と。

しかし、何気なく、僕のカメラで「試しにこれで何か撮ってみてよ」と頼んで撮ってもらった目の前の料理(イカ焼きでした)の写真が、コンパクトデジカメにも関わらず、僕の撮る写真とはまったく違って、なんだかビシッと決まった一枚だったのです。「このカメラじゃこれくらいでしょうか」と言っていましたが、十分に素晴らしく感じました。僕にとっては、これも、また嬉しいショックだったんです。

「やっぱり、撮り方にもコツがあるんだ」。
・・・まったく、当たり前ですよね。

そして、2007年3月にNIKONのD40を購入し、僕の一眼ライフは始まりました。同時に、撮影に関するテクニックの本なども何冊か買って、機材や構図などの基礎的なことを学び、インターネットで好きな感じの写真をアップしているサイトや個人のフォトブログなどを見る日々がしばらく続きました。基本的にまったくの独学で、我流です。日々、カメラは傍らにありますが、いつもいい写真など撮れるはずもなく、「おお、これは思いがけずいい写真になった」と思う事もたまにはありますが、「全然ダメだー」と凹むことも多くて、でもそういう「ままならないところ」も、写真の面白いところでもあると思っています。カメラは2010年8月にD5000を買い足しまして、今は主にこちらがメイン機となっています。撮った写真は、日々、ブログに掲載しています。

レンズに関してですが、買ってしばらくは、付属の標準レンズでも十分に楽しかったのですが、すぐに望遠が欲しくなり、そして今度は明るい単焦点レンズが欲しくなり、そして次にはマクロレンズが欲しくなり、最終的に、日常使用には「画角は標準域で、明るくて、寄れるレンズがベスト」という結論に達しまして、今はSIGMAのマクロにもなる標準ズームレンズをほとんど付けっぱなしにしています。

 

 

<カメラ>

NIKON D40
・最初のデジタル一眼です。僕に写真の面白さを教えてくれた、記念すべき一台です。また、この価格(コンパクトデジカメとかわらない)でこの高性能は、歴史に残る、小さなモンスターマシンだと思います。

NIKON D5000
・二台目のマシンです。D40と比べフォーカスポイントが増え、構図決めの自由度が増しました。また、D40ではノイズがのらない様にできる限りISO200で撮ろうとしてましたが、D5000ではISO800あたりでも、ほとんどノイズが気にならなくなったのも大きいです。さすがにISO1200辺りを越えると、写真によってはやはり気になり出しますが、それでも、相当、進化していると思います。軽さ、価格なども含め、満足の一台です。ただ、期待していたライブビュー(バリアングル)は、フォーカス遅く、また甘く、実際には使い物になりませんが、これで撮れる動画は素晴らしいです。フィルム映画みたい美しい映像が撮れてしまいます。個人的には、これでマイクの録音レベル・コントロールができたら最高です。

 

<レンズ(購入順)>

NIKON AF-S DX ズームニッコール ED 18-55mm F3.5-5.6G II
・なんと言っても軽いことと価格に見合わぬ素晴らしい解像度が強みだと思います。
  色も綺麗です。ただ、あまり寄れないことと、テレ端(一番望遠にズームした状態⇔ワイド端)でf/5.6と暗いので、特に室内撮りではブレを多発するのが弱点です。

NIKON AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
・発売直後は1年待ちとまでなった、手ぶれ防止機能VR付きの人気望遠レンズ。18mmの標準域から、約11倍ズームの200mmまでをカバーする万能望遠レンズです。
ただ、ちょっと色がのっぺりする気がしますので、これはどうしても補正をしたくなりますね。

SIGMA 30mm F1.4 EX DG HSM
・「明るいレンズは正義」という諺どおり、このf1.4の明るさには感動します。どんな環境でもガンガンシャッターが切れますから。ただ、逆に明るすぎて、晴天の屋外では露出補正を一番マイナスにしても写真がオーバーになる、という恐ろしい現象も(笑)。ボケも美しく、一時は標準レンズとしてつけていましたが、個人的には30mmだと画角がちょっと狭く感じる事が多かったのと、思うようには寄れないのがもどかしく、メインレンズの座は譲ることに。ただ、今後サブ機になるD40になら、付けっぱなしにしてもいいかもです。

ロシア製(メーカー不明) 100mm F/2.8
・これは、僕にカメラを教えてくれた後輩からのプレゼントなのですが、100mmの単焦点ということで、使い勝手は限られます。内臓AFモーターの無いD40やD5000では、オートフォーカスも効きませんので、三脚がないと難しいです。但し、ピンドン(ピントがドンピシャに合っている)の写真の美しさは、他の国産レンズにはない「外国の写真」になります。

TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1
・古くから名玉(名レンズをこう呼びます)といわれる一本。色のり美しさ、解像度の良さは僕の持っているレンズの中では一番です。濡れたような艶のある写真が撮れます。ただし、これもピントがシビアですので(ティッシュ一枚の精度が必要)、殆どのケースでは三脚が必要です。それでも、圧倒的に綺麗な、透明感のある写真が撮れます。美しさは勿論ですが、こういう等倍マクロは一本あると、本当に面白いと思います。人間の目では見えない異世界が写せます。

SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO /HSM
・一番出番の多いレンズです。マクロ機能がありますので、思うように寄れるのが最大の魅力です。また、全域でf/2.8と明るく、立体感の再現も上々、色のりもばっちり、くっきり(・・・時にどぎつくなるので、僕はむしろ、少しコントラストを落として撮って、後で微調整しています)、という、悪いところが見当たらない万能レンズです。このレンズに出会えて本当によかった、と思います。お勧めです。でも、ずっと付けっぱなしで酷使しすぎたせいか、最近、フォーカスリングのゴムが浮いてきてしまいました。でも、工場に出している間の寂しさを考えてしまうと、なかなか修理のタイミングが掴めずなのです。

 

<アクセサリー>

三脚 SLIK CARBON 813 EX
・三脚は、あるとビックリするくらい便利。お持ちでない方は是非、です。よく、カメラと同じ価格くらいのものを買うのを薦められますが、これは本当だと思います(安いものは大抵強度が足りないので揺れる=写真がぶれる)。一生ものだと思って、僕も少し奮発して買いましたが満足しています。

スピードライト NIKON SB-400
・基本的に、フラッシュ(=スピードライト)を使った写真は好きではないので、カメラ内蔵のもまず使いません。しかし、室内でのブツ撮りなど、いざという時用にあると、やはり便利だと思います。ちなみに、スピードライトはライトの向きを変えられるので(例えば、天井に向けるなどして、直接被写体に光が当たらないようにするなど)、カメラ内臓のフラッシュとは違ったナチュラルな(フラッシュ特有の影が出ない)写真が撮れます。

ケース
・持ってますが、基本的に入れません。いつでも剥き出しで、肩にかけています。「あ」って思った瞬間に、すぐに撮れなくちゃ意味がないと思うんです。なので、レンズフィルターはしょっちゅう落とします(笑)。

 

なんちゃって写真講座

以前、ライブのインターバルの余興に、スライドを使って簡単な写真講座をしたことがあります。
これが、思いがけず結構ご好評を頂きましたこともありまして、以下は、その後、この講座の内容をブログ用にまとめ直したブログ記事へのリンクです。
基礎的なことですが、これらを知って撮っているのと知らないで撮っているのでは、写真が随分変ると思います。
僕自身、日々ファインダーを覗きながら、常に心がけている事でもあります。
また、セオリーはあくまでセオリーですから、例外は沢山ありますが、やはり、基礎があってこそ生きてくるのが、例外。
一眼のみならず、携帯でも、コンパクトカメラでも理屈は同じです。

皆さんのカメラライフにお役立ていただければ幸いです(^^)。

写真講座その1。
http://blog.goo.ne.jp/kenbow_001/e/36cc297b4c6a8133fd84061fbf8d4c25

写真講座その2。
http://blog.goo.ne.jp/kenbow_001/e/0b19669e84e03cd4ccad898d707da072

写真高座その3。
http://blog.goo.ne.jp/kenbow_001/e/ccb4137ab9a1951297f921f11d300145

 

カメラの世界は沼です。
いつの間にか、ずぶずぶとはまり込み、足を捕られ、二度と抜け出せなくなる、恐るべき底なし沼です。
でもそれは、とっても楽しい、魅惑の沼なのです。

皆さんも、ご一緒にいかがですか?
・・・カメラを持つと、人生が変わりますよ。

川村ケン

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